ノロウィルスによる急性胃腸炎(感染性胃腸炎)について
お知らせ
2010年12月17日
感染性胃腸炎が流行しています。
ノロウィルスが体内に入ることによっておこる急性胃腸炎で、毎年11月~2月に多くの発症者が報告されます。
症状について
・ 激しい腹痛 ・ 胃、腸 、 腰の張りや痛み ・ 下痢 ・ 軟便
・ 発熱
・ 吐き気 ・ 嘔吐
・ 頭痛 ・ 首、肩のこり ・ 眩暈(めまい) ・ 視力の低下
・ 血圧上昇
・ 筋力の低下 などの症状が報告されています。
予防のためには
1 ウィルスに接触しても口や鼻から体内に入れないために、なるべくマスクを着用しましょう。
無意識に口元を触ってウィルスが体内に入ることを防ぎます。
2 帰宅したらすぐに石鹸で手をよく洗いましょう。
手のひら・爪先や手首まで全体をよく洗いましょう。
手についたノロウィルスを体内に入れないようにします。
3 食物は充分に加熱して食しましょう。
食品の流通過程でノロウィルスが付着していても、充分な加熱により感染力がなくなります。
食品の中心部が85℃以上になるようにして1分間以上加熱するのが目安です。
* 全体的に食中毒の予防と同じように考えてください。
大事なことは、ノロウィルスを体内に入れないことです。
家族に発症者がでたら
家族全員が感染 ・ 発症することを回避するために、看護時に以下のことを守りましょう。
① 使い捨てのマスクや手袋・予防衣(着衣を覆うもの)を着用する
② 発症者の吐しゃ物(吐いたもの)や便の始末をしっかり行う
⇒ 吐しゃ物や乳幼児の便などは迅速にビニール袋に密封して廃棄する
このときビニール袋内に塩素系漂白剤を入れて廃棄するとさらに効果的です。
* 注意 : 塩素系漂白剤の取扱いについては、使用上の注意をよく読んでください。
⇒ 広い範囲に飛び散った吐しゃ物や便が残らないように、しっかりと拭きとり 塩素系漂白剤を希釈した溶液(塩素濃度200ppm)で消毒する
③ 発症者や看護する家族の着衣やタオル・寝具・食器の扱いにも注意する
⇒ 塩素系漂白剤を上手に活用する(使用上の注意に留意)
⇒ 調理器具などは、85℃以上の湯に1分間以上浸して殺菌処理するか、塩素系漂白剤(塩素濃度200ppm)に浸すように拭く
④ 発症者が使用するトイレの内外を塩素系漂泊剤希釈液(塩素濃度200ppm)で消毒
⑤ 発症者は他の家族とは別の部屋で安静にさせる
* もし発症したら早めに来院し早期の治療をうけましょう。
特に高齢者や子ども ・ 乳幼児の発症の場合はこじらせると重篤化します。
市販の薬では治りません。