院長コラム

2月のメッセージ

2月も残り少なくなりましたが、コロナウイルス撲滅には程遠い状態が続いています。
各地で医療機関・介護施設でのクラスターが発生しています。
近隣の郡山市でも病院のクラスターが起こり、感染対策の難しさを目の当たりにしました。
毎日の報道で、私たちは、ともすれば緊急事態宣言が発せられた都市の新規感染者数ばかりに目が向きがちです。
しかし、それ以外の地域でも一旦大規模クラスターが生じてしまえば、地域全体に大きな影響を及ぼします。
地域を守るのは、ほかでもない地域の人々です。
心して油断なく行動しましょう。
毎日感染者や重症者・亡くなられた方の数が報道されています。
このようなことが日常になってしまっています。
感覚がマヒするというのでしょうか。
亡くなられた方の数が、あまりに何げなく報道されることに人々が慣れてしまっています。
ただの数として認識してしまっています。
その数値の中に一人一人のかけがえのない人生があります。
それは報道されません。
コロナに罹患して亡くなられた高齢の方々は、戦中・戦後の厳しい時代を生き、高度成長時代には懸命に働いてこの国の発展に尽くされ、東日本大震災を経験し、そして最晩年にこのコロナ禍に遭われて苦しんで亡くなられたことを想います。
最後の枕辺にご家族もいなかったと思います。
働き盛りの年齢で亡くなった方もいます。
症状が急変して突然人生の幕を下ろされたのです。
先進国といわれるこの国で、このようなことが実際に起こり、今もなおその危機は去っていないのです。
他人ごとではありません。
医療機関に通院し長い年月を生活習慣病や他の疾患と闘い頑張っている皆さんがコロナウイルスによって生命を失うようなことは絶対に回避したいと思います。
毎月お渡ししているプリントをよく読んで「絶対に感染しない・感染させない」ための生活習慣を徹底してください。
手の洗浄・マスクの着用・三密回避をどこにいても続けていきましょう。
当院ではウイルス対策を徹底しウイルスを死滅させるオゾン発生機器を導入、院内の空気清浄機を24時間作動させ、白衣やスリッパを頻繁に殺菌しています。
しかし、どのような対策よりも効果的な武器は、皆さんの中にある油断しないという意識です。
新型コロナウイルスとの闘いは、まだまだ続きそうです。
油断せず賢く行動しましょう。
最後にもう一言
体調に変化を感じたらすぐに受診して早期診断・治療につなげ、こじらせて重篤になることを回避してください。

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