大震災後の健康管理 (続き)
2011年06月27日
[ 院長からひとこと ]
3月の大震災以降、気力がなくなり、それまで毎日規則正しく服用していた慢性疾患の処方薬も一切飲まずに過ごしているような方がいるようです。
長期間必要な薬を飲まないでいると、自覚はされませんが、間違いなく疾患は悪化しています。
先日も、このような方が受診されました。
周囲の方々が心配して声をかけてくれたので 「 このままではいけない 」 と思い、来院されたそうです。
慢性疾患はかなり悪化していましたが、適切な処方薬の服用を再開されましたので、改善にむかわれると思います。
この方の場合には、周囲の方が励まし、また強くしかってくれたために、今後の人生が ( 生命が ) 救われたともいえるでしょう。
しかしながら、大震災後に気力を失い、ご自分の健康管理もおろそかになっていらっしゃる方は、まだまだいらっしゃると思います。
この国の人々は過去にも戦争というつらい体験を乗り越え、努力して豊かな社会を築いてきました。
震災後の今こそ、何よりも自分を大切にしていかなければならないと思います。
亡くなられた多くの人々の鎮魂のためにも、今生きている私たちは、自分の健康をしっかりと維持して気力を養い、毎日を明るく生きていくべきです。
皆さんの周囲にも気力をなくされている方がいるかもしれません。
そんな時には、ちょっと声をかけてください。
私たちがお互いを思いやる気持ちが、今、一番必要とされています。
最後にもうひとつ、 この時期に特に注意するべき疾患、熱中症や食中毒の予防のためのわかりやすいプリントが受付にありますから、受診の待ち時間などによく読んで、発症を予防するために役立ててください。