郷土に生きる皆さんへ
2011年11月09日
紅葉もますます鮮やかになる時期です。
さまざまなことがあった今年も、締めくくりの時期に近づいています。
年末の忙しさを迎える前に、気になることを済ませましょう。
健診の結果、精密検査が必要という通知をもらった方は、先延ばしにせず、検査をうけましょう。
そして心配ごとを抱えず、すっきりとした気分で新年を迎えましょう。
長寿の皆さんのほとんどが、規則正しい生活、毎日しっかり食事をすること、くよくよと考えないことを長生きの秘訣としてあげています。
そして誰かをいつくしむこともよいのです。
家族が、友人が、そして近所の人が、互いにいたわりあい、支え合って生きていくことが長寿のかぎです。
長寿の日々に、いつまでも若々しい脳細胞を維持するために、今私たちの周囲で何が起こっているのか、誰がどんなことを言い、どんなことがなされているのかをよく見て、自分自身の判断をくだし、しっかり記憶にとどめていくことです。
そして、内にこもらず、考えたことを語り合っていきましょう。
最後に
忘れてしまわないように、私たちの郷土福島県が、どんなに幸福な場所であったかを記憶しておきましょう。
海の幸、山の幸に恵まれ、人々は生き生きと働き、子どもたちの笑い声とともに一家の団欒があったことを。
津波がかけがえのない多くの生命と生活の場を奪い、東京電力福島第一原子力発電所から放射性物質が拡散して、住み慣れた土地からの退去を余儀なくされる以前の記憶を
この県の名前がカタカナで知られるようになる前の日々の記憶を
宝物のようにしっかり守っていきましょう。
子どもたちにも正しく伝えていきましょう。
たとえどこにいても、故郷との絆が断ち切られないように
根無し草にならないように
そして雄々しく前を向いて生きていきましょう。
郷土に生きるプライドを胸に
なにものにも決して奪われない美しい故郷の幸福な記憶とともに
周囲の人々と寄り添い、支え合って
この福島県という運命共同体に住むすべての人々とともに
美しい郷土が生き返る日まで
新たな幸福の記憶が子どもたちの胸に宿るまで