院長コラム

2022年春の思い

春遅いここ田村地方でも、3月末の梅から順に・木蓮・椿・桜・水仙・チューリップ・石楠花・躑躅 と様々な花が咲き誇り、春から初夏へと変化していきます。

ゴールデンウィークに旅行の計画を立てなくなって3年目ですが、この間、四季の変化をゆっくり観察する生活を送っています。

コロナ禍の中の数少ないプラス面です。

それにしても、四季折々の変化を楽しめる豊かな自然に恵まれた国に住み、清浄な空気を吸い安全な水を飲み不自由なく使い、食糧不足に悩むこともなく生命を脅かされず夜安心して眠るという当たり前のことが人間にとって一番の幸せであるということを実感する毎日です。

私たちを取り巻く世界の状況は一層厳しさを増しています。

大昔から定期的に襲ってくる大地震を耐え抜いてきた私たち日本人ですが、今はさらにコロナ禍、そして厳しい世界情勢という不安要素にとりまかれています。

決して他人ごとではありません。

人間にとってかけがえのない平穏な生活、安心して学び、働き、子育てを行い、そして人生の実りを楽しむことができる日々を、守っていかなければなりません。

世界のどこかで今、そのどれをも奪われ悲しみに打ちひしがれ絶望のなかにいる人たちのことを考えます。

そして 「なぜそのようなことが起こっているのか」 と考え、注意深くこの国をとりまく環境に目を向けてみると現実がみえてきます。

「明日はわが身かもしれない」 という危機感を感じているのは私だけではないでしょう。

11年前の大震災、そして突然世界を壊していったコロナ禍という危機の体験が、未来永劫変わらない安全な生活が幻想であることに気づかせてくれました。

この国に生まれ、何を信条として生きているのか。

何を求めてこれから進んでいくのか。

私たちを取り巻く多くの事象について誰でもない自分自身に問いかけてみます。

周囲に左右されず、自分自身の判断ができるようにいつも考えているべきでしょう。

自分の考えをしっかり持って強く賢く進んで行きましょう。

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