院長コラム

今年、そしてこれから

コロナに始まりコロナに終わりそうな今年も、もう少しで12月となります。
来年はどんなことが待ち受けているのかと思います。
以前のように気楽に楽しい計画を立てることが躊躇されるようになっています。
それは言い換えれば私たちが以前より賢くなってきたということでしょうか。
思えば2年前の12月にコロナウイルスというものがこの世に存在することを知っていた人がどれほどいたでしょうか。
今では幼稚園児でも知っています。
同じように、来る年に変異したコロナや新たなウイルスが登場しないと断言できる人がいるでしょうか。
これからの生活は間違いなく変わっていきます。
私たちが前よりも賢く行動するように変わっていくのです。
過去2年間のコロナ禍の中で多くの人が無事に過ごすことができたのは、私たち一人一人が自分を大事にして予防行動を怠らなかったからにほかなりません。
これからも自分を守る生活習慣を続けて感染症の被害を回避していきましょう。
重症化を防ぐ注射薬や飲み薬が実用化しているという明るいニュースがありますが、一方で専門家はコロナウイルス感染症対応の病床をもっと増やす必要があると警告しています。
コロナは簡単には終息しないと多くの医療関係者が予想しています。
この地球上にはかつて人類を苦しめた様々な感染症が存在し、おびただしい数の人間が生命を落としました。
今日、その感染症の多くは根絶されていますが、まだ知られていないものも含めて地球上には生命を脅かす多くのウイルスが存在します。
多国間の往来が激しい今の世界で、将来それらのウイルスが拡散しないと誰が言い切れるでしょうか。
このようなことをいうと暗い気持ちになりがちですが、決してそうではありません。
人類に英知がある限り予防策や治療も進歩していきます。
その間、私たちは、するべきことを淡々と続けていきましょう。
冷静によく考えて行動し、新しい年も健康に過ごしましょう。

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