院長コラム

2024年1月

年明けから自然災害や事故などのニュースで、この年はどうなってしまうのだろうと不安に思われた方も多いことでしょう。

能登半島地震で亡くなられた方々、元日に家族がそろってくつろいでいる時間に起こった地震でした。

その能登へ急ぎ救援物資を届けようとしていた海上保安庁の皆様も使命を果たせず突然に生命を落とされました。

世の無常を感じます。

ご冥福をお祈りいたします。ご遺族の方々に謹んでお悔やみ申し上げます。

能登半島地震からいつのまにか3週間以上がたちました。

復旧作業が進められていますが、未曽有の大地震のあと、被災された方々のこれからの人生も大きく変わっていくのではないかと思います。

あまりに厳しい現実を前に、今は何も考えることができなくとも、一日一日を懸命に生きて、東日本大震災の悲劇から生き延びた福島県民のように強く立ち直ってください。

被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

この国は太古の昔から大規模な自然災害に見舞われてきました。

その災害のたびに多くの生命が失われてきましたが、そのたびに鎮魂と復興を重ね、人はこの国に生き続けています。

日本人は運命を受け入れていく国民のようです。そして根拠なき楽観性をもつ国民ともいえるでしょう。

南海トラフ地震が予測されていますが、都心のマンションは売れ続けています。

コロナ5類移行後は、この数年間自粛していた多くの楽しみを取り戻すことに邁進しています。

新型コロナ変異種のLN.1株は、強い感染力または免疫を回避する能力を持ち、現在は昨年猛威をふるったインフルエンザよりも感染が拡大しています。

いつも危惧することですが、高齢の方はそれだけで重篤化のリスクがありますから、その分予防に真剣になってください。人によって症状は違います。軽い人もいれば、重くなって合併症で亡くなる方もいます。

自然災害は予知できませんが、大人数で集まって飲食すれば感染の可能性が高まることを今やほとんどの人が知っているはずです。どのような場所でも、充分な予防行動が望まれます。

感染してしまうという(回避できるはずの)運命まで受け入れてはなりません。

この年は、防災・感染症予防、そして自身の気力・体力・知力を充実させることに努めていきましょう。

どのような事態に遭遇しても慌てないように、自身の内なる力を養っていきましょう。

 

  • カテゴリー

  • 石塚醫院では
    オンライン診療も行っております。