院長コラム

9月1日は防災の日

8月も最後の週末を迎えます。

依然として動きの見えない台風の報道が続いています。

自然災害によって生命や財産が失われることを古代から人は繰り返し経験してきました。

財産は取り戻すことができますが、生命は失えばそれっきりです。

防災計画に沿って早め早めの避難行動をとりましょう。

 

9月1日は防災の日です。

関東大震災は大正12年9月1日午前11時58分におきた相模湾北西部(相模トラフ)を震源とするマグニチュード7.9といわれる大地震です。

甚大な被害を受けた首都東京ばかりでなく神奈川から千葉に及ぶ被災範囲は1995年の阪神淡路大震災の10倍以上といわれます。

昼食の支度をする時間であったため大規模火災が多くの人命を奪うこととなりました。関東大震災の死者・行方不明者は10万5千人と言われますが、その人々の9割は火災によって亡くなられました。

この痛ましい大災害の日を防災の日として後世に語り継ぐことにより、あらためて災害への対策を考える取り組みがなされています。

自然災害は防ぐことができませんが、せめて被害を最小限にとどめるために様々な方法が考えられます。

家屋の耐震化を進めることは勿論ですが、地域の地形・地盤の強弱など自治体が公表する情報をよく調べておきましょう。

災害は地震ばかりでなく、集中豪雨による洪水・土砂崩れによる被害も全国で相次いでいます。

繰り返しますが、かけがえのない生命を守ることを第一に考えましょう。

迅速で正確な判断基準・避難行動を日頃から地域ぐるみで考えることです。自力で避難できない方々に必要な助力が得られるように自治体の取り組みを強化することがあわせて必要です。

避難場所の環境整備も大切です。避難する方が心身の健康を維持して無事に過ごすことができなければなりません。

自治体の担当者には、自分自身のこととして考え、避難施設の快適な環境づくりに注力していただきたいと思います。

人間の身体は繊細にできています。環境の変化により健康を害し生命を失う二次被害に合わないように真剣に考えるべきです。

不眠や栄養バランスの悪い食事、身体を清潔に保つことができないことなどによる体調悪化、感染症の集団発生など避難所で考えられる様々なリスクを排除していくために知恵を絞りましょう。

防災・減災について話し合う時間を持つことが安心・安全への一歩となります。

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