乳幼児の保護者の皆さんへ
お知らせ
2008年08月05日
乳幼児の成育過程では、様々なことが起こり不安なことも多いものです。最も困ってしまうのは、医療機関がお休みの夜間の時間帯や休日にお子さんに心配な症状が現れるときでしょう。当医院にも時間外に保護者の方からお電話が入ることがあります。
その日の診療時間内に来院して診察を受けているお子さんについてのお電話の場合には、診察時の症状からおおよその診断がついている場合ですから、どのようにするべきかをすぐにアドバイスできます。診察時に症状への対応についてすでにお話してある場合が多いので、時間外(夜間)のお電話がくることはあまりありません。
しかし一度も診察したことのないお子さんの発症で突然にかかってくるお電話の場合には、情報がごく限られています。そして時間外に当院を受診されても、医療スタッフが不在で必要な緊急の検査も充分に行なえませんから、電話のお話から緊急性があると判断された場合には、夜間に小児科救急を受け付けていて十分な人手のある郡山などの担当医療機関の受診をおすすめしています。
診療時間内の受診のお願い
多くの場合、保護者はお電話をくださる数時間前にお子さんの発症に気付いています。それをそのまま放置して様子をみていると深夜になっても治らないばかりか悪化してしまい、いよいよ不安になってしまい、それからあわてて受診できる医療機関を探すことになるのです。
お子さんに少しでも心配な様子がみられたら診療時間内にすぐに来院してください。
夜間の救急外来受診は、多くの場合混雑して時間がかかります。お子さんも疲れ果て、医師も病弊しているため万全の医療体制とはいえないことが多いのです。
当医院では昨年7月から月・火・水・金の診療時間を延長しています。院長が会合に出席する場合でなければ夜7時までが診療時間になっていますから、お子さんの体調の変化に注意して、気付いたら早めに受診し検査や治療を受け、夜間に安心して過ごせるようにしましょう。
尚、木曜日は12時半、土曜日は午後1時までが診療時間です。
最後に、乳幼児の発症で一番多いのが発熱です。充分な水分の摂取ができないと熱はなかなか下がりません。比較的元気で機嫌もよく、ただ熱があるだけという場合には充分に水分を摂らせて、頭やわきの下を冷やすことで解熱することもあります。
夜間、乳児がミルクも吐いてしまい水分が口から摂取できず、しかも高熱のためにぐったりしているような場合には、緊急な状態とみなされますから、至急小児科の専門病棟をもつ医療機関を受診して点滴をうけるなどの対応が必要になります。
そのような緊急な状態になるまえに、早めにお子さんの変化に気付いて受診してください。