感染性胃腸炎流行の兆し
お知らせ
2012年11月28日
報道されるように、今年も感染性胃腸炎の流行が危惧されています。
ノロウイルスによって引き起こされるこの疾患は、例年冬になると発症者数が急激に増えます。
厚生労働省は予防対策のためのリーフレットをまとめ、福島県は手洗いや衛生管理を徹底するよう呼びかけています。
(医療の豆知識欄参照)
一般的な症状としては
吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・微熱が1~2日続きます。
感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともあります。
乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息に注意が必要です。
原因(感染経路)
1.感染した人が調理した食品を食べることによる感染
2.貝などのウィルスを含む食品を充分に加熱しないで食べることによる感染
3.発症者の便や嘔吐物を適切に処理しないことから起こる感染
4.空気中のウィルスを吸い込むことによる飛沫感染
潜伏期間(感染から発症まで)
24時間~48時間
予防
1.安全な食品の摂取
調理者の健康管理
十分な加熱⇒食品の中心部を85度以上で1分以上加熱する
2.手洗いの徹底
3.食器・衣類・室内全体の十分な消毒(塩素消毒)
4.発症者の便・嘔吐物などの衛生的な処理(家庭・施設内)
感染したら
この疾患に特効薬はないので、対症療法として水分や栄養を補給することが大切です。
特に重篤化しやすい乳幼児・高齢者が発症したら早期に受診しましょう。
また家庭内や施設での感染の拡大を防ぐためにも予防欄の項目1~4を必ず実施してください。