お知らせ

風疹について

 昨年5月に始まった風疹の流行ですが今年(2013年)1月から都内を中心に大人の風疹が増えています。
 約8割が男性で20〜40代に多く発症しているとのことです。
 風疹予防接種法の谷間  S54年4月2日〜S62年10月1日生まれの人のリスク
 1977年に始まった風疹予防接種法が1995年に改正された影響で予防接種が受けられなかった年齢層、つまり風疹の抗体を持っていない集団が存在するのです。
 大人になってからの発症  ⇒  通常の症状が重くなる
 主な症状 
  ①リンパ節の腫れ 
 
  ②小さく赤い発疹 
 
  ③発熱  (発疹は顔、耳の後ろ、後頭部から全身にひろがりますが3〜5日で消失します)                          
 大人になって罹患すると発熱や発疹の期間が長く、リンパ節の腫れにより関節痛がひどくなって
 1週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。
 
 脳炎、血小板減少症、紫斑病、溶血性貧血などの合併症もまれに起きます。
 
  妊娠中の罹患と先天性風疹症候群
 妊娠中に風疹にかかると、胎児に影響して赤ちゃんが障害を持って生まれることがあります。 
 
 先天性風疹症候群と呼ばれます。                      
   ①先天性心疾患 (妊娠3か月以内の罹患の場合多く出現)                                                                                      
 
   ②白内障 (妊娠3か月以内の罹患の場合多く出現)                       
   ③難聴 (妊娠3か月以降の罹患でも出現)                        
 上記の3つが主な症状ですが、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅延、精神発達遅延、小眼球 などの症状が出ることもあります。
  抗体の有無と予防接種
 子供のころに予防接種を受けていても、抗体は永久につづくとは限りません。
 子供のころ風疹に罹っていても、大人になってから再度罹ることもあります。
 まして、予防接種を受けていないブランクの期間に該当する人は特に要注意です。             
 
 まず抗体の有無を確認してから予防接種を受けるか、直接予防接種を受けて抗体を獲得しましょう。
 現在、風疹のみのワクチンが大変不足しているため、多くの人が2種混合MRワクチン(風疹とはしかのワクチン)を接種しています。 (自費で約10,000円かかります)                                           
 (注意)
 妊娠中の方は予防接種が受けられない(生ワクチンのため)ので、くれぐれも罹患しないように
 注意してください。
 またワクチンを接種したらその後約2か月は避妊をしてください。

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