うつ病について
うつ病
2009年03月31日
うつ病の正しい理解のために
新年度が始まる時期です。職場や学校など新しい環境に入ったとき、人は気づかないうちに様々なストレスにさらされている ものです。
卒業や退職・転勤などの別離や喪失感を味わった方もいらっしゃいます。
その上、不況のため転職や失職という厳しい環境にさらされている方もいます。
この社会にはうつ病の危険因子がたくさん潜んでいます。
知らないうちにご自分やご家族がうつ病になって苦しむことがないようにしたいものです。
早期に発見して対処しましょう。
うつ病をよく知るための知識
1. 日本人の約7人に1人が一生のうち1度は経験するといわれます。
2. 日常生活に差し支えるほどの気分の落ち込みがあります。
3. 2週間以上も毎日症状が続きます。
4. 病的な心配、解決能力の低下、対人的な閉じこもり状態などが起こります。
早期発見のためにも、うつ病のサイン(兆候)を見逃さないようにしましょう
精神症状のサイン
・ 悲観的になる → 物事を悪い方向に考えるようになります
・ 意欲が低くなる → 何かをしようとする気持ちがなくなります
・ 気力がなくなる → 周囲の環境をつらく感じるようになります
・ 現実離れしたことの想像や心配をはじめる → 次から次へと悪いほうに考えます
身体症状のサイン
・不眠の訴え → よく眠れない状態がつづきます
・ 食欲減退 → 食べたいという気持ちがおこらなくなります
・ 原因となる病気が特にないのに以下のような症状があらわれます
不定愁訴と呼ばれます
頭痛 めまい 手足の痺れ のどが渇く 寒気 発汗
吐き気 下痢 便秘 肩こり
注意!しましょう 一番見落としてほしくない次のサイン
うつ病の方の自殺願望について
周りに迷惑をかけている 生きている価値がない 死んだら楽になれる
などといいだしたら要注意です。
その後、実際に自殺をくわだてる方もいます。
聞き流さずに冷静に対処しすぐに主治医に相談しましょう。
また、自分自身にそのような考えがわいてきたら、それはうつ病のせいです。
すぐに主治医に相談して、専門医を紹介してもらうなどの適切なサポートを受けましょう。