糖尿病性腎症について
糖尿病
2009年09月30日
糖尿病性腎症とは
糖尿病の進行に伴い、腎臓の機能が落ちてくる状態です。
自覚症状がなく、コントロールせずに放置しておくと、ついには人工透析や移植を必要とする状態になります。
糖尿病性腎症の早期発見のためには
尿中のアルブミンという物質をはかることによって腎臓の状態を把握することが可能です。
*アルブミン測定については、3カ月に1回程度実施する場合、保険の範囲で検査できます。
糖尿病性腎症を悪化させないためには
効果的な食事療法を行いましょう。
血糖をコントロールするために食事療法と合わせて運動も行います。
血圧のコントロールも重要です。(130/80mmHg未満に)たんぱく尿増加のときには125/75mmHg未満を目安にします。
状態を自覚することによって、生活習慣を改善するなどして、血糖値・血圧を正常な値に下げるようにすることが重要です。
食事療法として
エネルギーの摂取量をコントロールします。
食塩やカリウムの摂取を制限することは、早期から開始してください。
顕性腎症へと移行した場合にはたんぱく質の摂取制限が必要になります。
この場合には、カロリー摂取を炭水化物などで補うようになります。
病態に応じた食事の制限が必要です。
かかりつけ医師と相談のうえで行ってください。
その他気をつけることとして
禁煙 適度の運動 を行います。
多くの場合、元になる疾患である糖尿病によって、血管の状態が悪化して動脈硬化が起こっていますから、心筋梗塞や脳卒中の起こるリスクは高く、日常生活上の注意が必要です。