ニコチン依存症について
2025年04月11日
ニコチン依存症について
喫煙はニコチン依存症という病気です。詳しく言えば、「ニコチンという中毒性を持つ成分への身体的依存」・「喫煙という習慣依存」・「たばこへの心理的依存」のすべてがニコチン依存です。ニコチン依存症は治療することができます。禁煙外来では、これらの要因すべてに対するケアを受けることができます。
禁煙外来を受診しましょう
喫煙については以下のことが知られています。
・喫煙で「集中力が増す」「イライラが消える」は錯覚
・脳に瞬時に届いて快感物質を出してすぐに消えるニコチンの作用が依存をつくる
・ニコチンは麻薬と同じくらい依存性が高い
・ニコチン依存症の強さは麻薬と同じくらいやっかい
*ニコチン依存症になりやすいのは、たばこの煙を吸い込んだ途端にニコチンが肺から急速に吸収されることも関係しています。喫煙を開始して約7秒でニコチンが作用し、イライラ解消が実感されるため、脳で喫煙がよいものだと認識され、ニコチン依存が強化されます。ただし、ニコチンの影響はなくなるのも早く、イライラやストレスが再び出現します。これが「ニコチン切れ」という離脱症状(禁断症状)です。
ニコチン依存症から抜け出すのは、ヘロインやコカインをやめるのと同じくらい難しいといわれています。依存症になる前に早めに禁煙に取り組みましょう。
(日本医師会HPから抜粋)
喫煙が及ぼす健康被害
がん(鼻腔がん・副鼻腔がん・口腔がん・咽頭がん・食道がん・肺がん・肝臓がん・胃がん・すい臓がん・膀胱がん・子宮頸がん)脳卒中・ニコチン依存症・歯周病・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・呼吸機能低下・結核(死亡)・虚血性心疾患・腹部大動脈瘤・末梢性の動脈硬化・2型糖尿病発症・早産・低出生体重・胎児発育遅延などは十分な根拠に基づき喫煙によって悪影響がでると指摘されています。
また、喫煙者の周囲の人にも以下のような影響がでることが十分な根拠によりわかっています。
脳卒中・臭気・鼻への刺激感・肺がん・虚血性心疾患・こどもの喘息・乳幼児突然死症候群(SIDS)
(国立研究開発法人国立がん研究センター喫煙と健康より抜粋)
健康な人生のために一日も早く卒煙しましょう。